設立趣旨

 

  青梅はその名の通り梅が盛んな土地で市の花にも梅が使われるなど観光、農、商業など梅での産業が形成

 され市民にはなくてはならないものになっています。その青梅の中でも吉野梅郷は青梅市梅の公園を中心に、

 東西2キロにわたり梅が咲き誇る梅の名所日本一にも選ばれた観梅地で、全国から多くの観梅客が訪れる

 青梅観光の大きな拠点の一つであります。

  

  その青梅の梅に2009年、国内初となる植物ウイルス「ウメ輪紋ウイルス」(プラムポックスウイルス)

 が発生し、そのウイルスに感染したものに関しては治す手立てはなく伐採、伐根を余儀なくされています。

 

 青梅には約5万本の梅がありましたが、中でも梅の中心地である梅の里吉野梅郷にはその半分、約2万5千 

もの梅が植えられていましたが、発見元となったこの地には感染樹が蔓延しており農地、園地、民地と次々

梅がなくなり、青梅のシンボルであった青梅市梅の公園も懸命な防除の甲斐も無く、2014年3月の花見

最後に全伐採という決断をするに至りました。

 

  青梅の観光の中で一番の集客を誇る梅が無くなり、また農家の梅も大部分が伐採、伐根となった今、今後

 この地の梅での産業が全く成り立たなくなることが懸念され、この問題は甚大なものになると考えられます。

 

 この問題に対し行政、また地元観光協会、商店会など様々な機関が協力し取り組んできましたが、シンボル

であった梅の公園が全伐採となった今、公正かつ透明性の高い運動を行い社会的な信用が得られる非営利型の 

組織を立ち上げて活動をしていくことがこの地をこのウイルス問題から再生させる最良の策であると考え、

このたび特定非営利活動法人の設立をすることに至りました。

 

  このウイルス問題は今や青梅周辺のみならず全国他地域での感染も確認されており広がりが懸念されます

 が、その中で逸早く特定非営利活動法人を設立し青梅の現状を伝えていくとともに一日も早い日本一の梅の里 

 再生を成し遂げるべく活動をして参ります。

日本一の梅の名所にも選ばれた満開の青梅市梅の公園